名作 長編アニメーション映画|自主上映のご案内

外部作品ではありますが、長く愛されてきた名作アニメーションが自主上映できるようになったため、ご案内いたします

うしろの正面だあれ(90分・1991年)

 この作品は、下町のエッセイスト海老名香葉子さんが、少女の頃の体験をつづつた本「うしろの正面だあれ」(金の星社)が原作です。下町の暮らしや、子どもたちの遊びなどが、温かい家族に育まれたかよちゃんの成長とともに描かれています。そして戦争の時代。かよちゃんは1945年3月の東京大空襲の炎の中に、最愛の家族6人を奪われます。戦争の悲惨さとともに、愛情こそが子どもの生きる力となることをあたたかく描いた作品です。アニメーションの制作は、練馬区富士見台にあった虫プロダクション。監督は、『つるにのつて』『えっちゃんのせんそう』『NAGASAKI1945アンゼラスの鐘』などの有原誠治。


 伊勢湾台風物語(85分・1989年)

 昭和34年9月26日に起こった伊勢湾台風を描いた劇場用長編アニメーション作品。甚大な被害を被った名古屋を舞台に、命の危機に追い込まれる女の子・津島ひかりの姿を描いている。9月26日午前9時35分、高潮によって人家へと流れ込んだ波により、津島家の人々は波にのまれてしまう。そして、波に流されるひかりを助けるため、愛犬ブチが追ってくる。高潮によって流されたひかりの運命は?

本作は、実写映画『ラストゲーム 最後の早慶戦』や『ハチ公物語』などの神山征二郎が原作・脚本・監督の三役を務め、小山茉美や戸田恵子、堀秀行などの実力派の声優たちが起用されている。


Pipi とべないホタル(90分・1996年)

絵本作家・小沢昭巳の『とべないホタル』を原作にした劇場用長編アニメーション作品。生まれつき羽がちぢれていることで飛べないホタルのピピが、他のホタルから仲間外れにされていたが、あることをきっかけに仲間たちと打ち解けていく姿を描いていく。ピピの抱える悲しみを、他のホタルたちが理解する優しさが伝わる内容だ。本作は松山ケンイチの映画初主演作『ウイニング・パス』の中田新一が監督し、松任谷由実が主題歌を担当。さらに藤田淑子や松本保典、山口勝平、岩田光央など、豪華な声優陣が参加している。